ゴルトベルクのこと 其の五
今日は2019年最後の日です。 また新しい年がやって来ます。 生活は何気ない日々の繰り返しのようでいて、自分の意思で、または意思に関係なく気づけば変化することもあり、変化しないこともある。 振り返ると変わらないようでいて、変化したことも多い一年だったように思います。 そうやって人生は進んで行くのかもしれませんね。 来年はどんな年になるのでしょうか。 さてさて、ゴルトベルクのスケールの大きさを感じるこの頃ですが、似たコンセプトの曲として、バッハは若い頃「イタリアの手法によるアリアと変奏BWV989」という曲を書いています。 1709年ごろつまりバッハが23.24歳の頃の作曲ではないかと言われていますが、この曲もなかなか美しいものです。 アリアと10の変奏曲が続きますが、これはアリアのメロディも活かして、拍子も4拍子を守り(第7変奏のみ12/8)安定感のある変奏曲なのです。 それに比べて「ゴルトベルク」アリアのメロディも変奏曲に出て来ないですし、拍子もいろいろで本当に独創的です。 従来の変奏曲とはかなり違いますね。 バッハの意図やいかに!? 良いお年を!