投稿

7月, 2018の投稿を表示しています

フレンチオペラ

リュリやラモーのトラジェディをはじめとする、オペラを見てみようというミニ講座、終了しました。 ド派手な世界で非現実に浸る、それがフランスのバロックオペラなんだなという気がします。 陶酔と倒錯。そういったものは、音楽には欠かせませんが、バロック時代にはとりわけそうであったと確信に至ったミニ講座でした。 ご参加くださった方々ありがとうございます。 みなさま自由にご意見くださるので、私も新たな気づきもあり、また教えていただくこともありで楽しいひと時でした。

雨と脳

すごい雨でしたね。 被害があった方々には心よりお見舞い申し上げます。 すぐご近所でも川が氾濫して水が高くなっていて、晴れの国岡山でもこのようなことがおこるのかと驚き、何もなく過ごせる日々がいかにありがたいことかと思います。 雨の中、精神科の友人がくれた本を読んでいました。 オリヴァー サックス著 「音楽嗜好症」 です。 脳神経科医であり作家の作者が書いたものですが、脳って人間って本当に不思議だなと思わせる内容です。 雷に打たれて以来音楽にのめり込むようになった男性の話、 音楽を聞くと発作がおきてしまう話などいろいろな興味深いエピソードがありますが、 音楽をするというのはかなり複合的な脳の働きがあって初めて成り立つのだということを感じます。そのどれかが損なわれてもダメになってしまうこと、 けれど音楽家でも得意な領域とそうでない領域があるということ、 自分のことも含めて音楽をし、好きなったり嫌いなったりなんらかの反応をするというのは本当に不思議なことなんだと思いました。 音楽好きの皆様ぜひご一読ください。 医学的にいろいろな症例が出ていますが、ただ事実の羅列ではなくどれもそこはかとない作者の愛情を感じさせる素敵な本です。