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メンデルスゾーン

コンサートのシーズンで、毎週末なんらかのコンサートを聴いている気がするこの頃ですが、今日は非常に珍しい、メンデルスゾーンのオラトリオ「聖パウロ」を聴いてきました。 演奏は素晴らしいですし、信仰心、神を讃えることも素晴らしいのですが、 私はやはりへそ曲がりすぎるのか、曲がバッハの影響を受けすぎている点がガッテンがいかないところでした。 メンデルスゾーンはユダヤ人だったのですが、ユダヤ教からキリスト教へ改宗したことを、聖パウロに重ねているというのはよくわかりました。でもだったらメンデルスゾーンの無言歌やその他に見られる独自の素敵なメロディ、音楽で表現した方が良かったのではないかと思わずにはいられません。(思ったって無駄なことはわかっています) なんとなくバッハ風ということで、浮き彫りになったのがバロックとロマン派の音楽観の違いです。 やはりロマン派の時代は音楽が「個人的」なのです。「自分をわかってほしい」そういうものが根底にあるような気がします。 対してバッハはやはり職人なのだと改めて感じます。 人がどう思うか、表現を計算しつくしたエンターテイナーだったんだと。 ですが出演者はみなさん素晴らしく、泣いている人もたくさんいる名演でした。

人生の音

先日岩崎淑先生のミュージック・イン・スタイルvol.42の公演が岡山であり、伺って来ました。 日本を代表するカルテットである、ジャパンストリングクァルテットとの共演。 なんと豪華なのかととても楽しみにしていたのですが、本当に素晴らしいものでした。 音が光輝いて、品格とはかくやと圧倒されました。 それが今までの重みなのだと思わせる無二の音楽だったと思います。 音楽への情熱が音から溢れ出していました。