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久しぶりのコンサート

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 もう10月も後半ですね。いかがお過ごしでしょうか。 先日、コロナにより八ヶ月ぶりという岡フィルの公演にエキストラで参加し、Vivaldiの四季の通奏低音を担当させて頂きました。 ソロはバイオリンの郷古廉さん。 素晴らしいと噂は聞いていましたが、本当にバイオリンを弾くために生まれたような方と感じました。 なんとも言えない、艶と翳りが同居する魅力ある音色に、曲に対する深い洞察力と完璧な技術をお持ちです。連続するコンサートで、一体どれだけの練習量なのだろうかと思いました。 このような演奏を間近で聴くことができて、一言で言ってラッキーだと思いました。 コロナですっかり、音楽を人に聞いていただく仕事をしていることに意味を見出せなくなっておりましたが、圧倒的に素晴らしい奏者に接して、音楽の価値を改めて感じるひとときでした。 また私は基本的にいつも1人で演奏しているので、きっとこのような機会、オーケストラに呼んでいただく事なくしてコンサートを再開するきっかけはなかったと思います。そのことにも感謝ですし、郷古さんを通して、より美しい音楽を求めて24時間チェンバロのことを考えていた二十代の頃の気持ちを思い出すことができました。