フランスはチェンバロが盛んで、人々に好まれており、たくさんの素晴らしい奏者がいて、地方地方の音楽院にチェンバロ科があります。 しかしながら、そんなフランスでも地方のチェンバロ科が経済上の理由により閉鎖の危機なんて話が聞こえてきます。 チェンバロはもともと貴族がお抱えの音楽家に演奏させたり、自分で弾いて楽しんでいた楽器です。 なので音量も小さく、2000人のホールでリサイタルをするための楽器ではないのです。 今の黒いピアノがなぜあれほどの音量が必要か、それは一度にたくさんの人に広い空間で聞かせるためでもあるのです。 チェンバロはどれだけスターになっても、2000人が高いチケットを買って来てくれることは望めなく、コンサートを開催しても興行主にはあまり魅力が無い、つまり好きな人は自己責任で勝手にやれば、という無言の何かが存在します。 フランスはそれでも自国の伝統文化であり、守る義務があります。 そのフランスでこの厳しい状況。日本では言わずもがななんでしょうか。 チェンバロはフランス革命を機に一度廃れた歴史を持ちます。 また歴史は繰り返すのかと考えると背筋が寒くなりますね。 チェンバロを盛り立てるにはどうしたら良いのでしょうか。 チェンバロはその上メンテナンスも難しくすぐにご機嫌を損ねます。 1から10まで難しい楽器それがチェンバロなんだという事実を最近噛み締めておりますが、 でもだから好きになったんだなと妙に納得するこの頃です。 …始めた時には何も知りませんでしたが。。