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好きな調

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バロック時代には、調による性格の違いを論じられることが多く、何調かということはとても大切な要素でした。 これはいろんな意見があって、調律法によっても色合いは変わりますし、バッハの平均律などでは同じ調で書かれたプレリュードとフーガは大体それぞれ異なるキャラクターを持っていることからも、「何調は絶対にこう」と断定することはできません。 でもやはり好きな調というのがあるのです。 調から感じるものというのは大きいのでしょうね。 私は以前は短調ではニ短調が好きだったのですが、最近はホ短調がしっくりきます。 ニ短調はどこか力強さを持っていると感じますが、ホ短調は多少内向的で複雑な調と個人的に思います。 そんなことをヒル先生の演奏を聴きながら考えておりました。 みなさまは何調がお好きですか?

パジャマコンサートの会

最近、チェンバロはどうなってるの? とお問い合わせをいただくこともありますが、もろもろの気力がついていかないこともあり、演奏会は少しお休みしております。 ただ、音楽の活動はひそかにしております。 日本に帰り、特に地方都市である岡山では音楽と人々との結びつきが限定されていると感じることが多く、では私にできることは何かと考えた中で、やはり子供のうちから身近にクラシックを感じてもらう機会を作りたいと思うようになりました。 始まりは、児童養護施設の子供たちに気軽に音楽を届けたいと、金曜の夜、パジャマで演奏を聴いていただいたことをきっかけに名付けた「パジャマコンサート」です。 その後保育園などでも演奏の機会をいただき、コンサートを行ってみると、就学前のとりわけ2歳くらいの子供たちの反応の良さに驚くことも多いです。 小さな部屋で、すぐそばで、生演奏を聴いてそれが何か楽しい記憶となり、その中の一人でもそれがクラシック音楽への興味につながってくれればと願っています。 完全にボランティアにて、素晴らしいバイオリン奏者のご協力を得て、現在はバイオリンとピアノデュオという形で行っており、今後もフレキシブルに続けていきたいと思っています。 余談ですが、最近オルガンを弾くこともあり、ヨーロッパで習って以来ですが、いろいろな鍵盤楽器に触れるこの頃です。