楽器について

今使っている楽器は、バーゼルで勉強中に私のところに来たもので、そろそろ10年になろうとしています。
この楽器ともいろんな紆余曲折があったのですが、
最近になって本当の意味で、この楽器の独特の個性、良さがわかってきた気がしますし、楽器の方も私に歩みよってくれている気がします。

チェンバロというのは一台一台異なる音やタッチを持ちますが、私の楽器も相当にユニークです。
「こうあってほしい」という理想に近づけようとしているうちにはなかなか思い通りにならないのですが、ありのままを見るようにして初めてその楽器でしか出すことのできない色を引き出すことができるのだと気づきます。

美しい楽器は他にもたくさんありますが、今ではおそらく他のどの楽器よりも、自分の表現ができるかもしれません。

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