ゴルトベルクのこと 其の三

曲の出だし アリア

CMなどでもよく耳にする有名なアリアは、サラバンドのリズムに乗せてフランス式の装飾に彩られて進んでいきます。
「アンナ・マグダレナのための音楽帳」にもアリアは掲載されています。
ゴルトベルクの出版後、彼女自身が自分の音楽帳に書き写したのではと言われています。

余談ですが、、今では楽譜といえば、ヘンレ社やベーレンライター社から印刷され出版されたのを思い浮かべてしまいますが、当時は印刷も非常に手間のかかる大変なもの。
多くは手書きで写していました。だからこそ自分のノートに好きな曲だけ書き写しカスタマイズ出来たんだと気づきます。当然といえば当然の事実ですが、オリジナルの味わいがあっていいですね。


さてこのアリアのバスの進行が、この後の変奏曲の元になっていきます。
普通「変奏曲」というのは、最初のテーマのハーモニーだけでなくメロディも「変奏」されてずっと見え隠れする場合が多いのですが、このゴルトベルクでは、アリアのメロディとは無関係に変奏曲が展開していくのも一つの特徴と言えそうです。




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