ダジャンクール

ダジャンクールという作曲家をご存知ですか?

フランソワ クープランを敬愛し、クープランの様式で作曲して「オルドル」という語や装飾法も借用し、と尊敬の念を表していたためか、なんとなくクープランの崇拝者としての認識が先行している気もしますが、大変香り高い作品を残した素晴らしい作曲家であると思います。

ダジャンクールは1684年ルーアンに生まれました。ルーアンはパスカルも傾倒したと言われるジャンセニスムという思想の一つが盛んだった街だそうで、その関わりがダジャンクールにもあるのか、気になっています。どなたかご存知の方がいたら教えてください。

ダジャンクールはフランスの一流の音楽家である、ニコラ・ル ベック やボワヴァン(ワインを飲むという意味!)に師事し、ヴェルサイユの王室礼拝堂のオルガニストをマルシャンの後継として務めました。クープランの死の年である1733年に出版した「クラヴサン曲集」が彼の代表的な作品です。

そのクラヴサン曲集の第4オルドルに「クープラン」という曲が収められていますが、その曲はホ短調。
クープラン自身が作曲した「クープラン」もホ短調です。
クープラン自身ホ短調が好きだったのだと思いますが、個人的にはホ短調というのは、激しいというのとも、悲しいというのとも違う、中々一言では表現できない複雑さを秘めた調であるように感じています。その調でクープランが自分自身を表したということは興味を惹かれます。

…クープランの話になってきましたが、ダジャンクールも素晴らしい作曲家です。
今回演奏できて嬉しく思います。


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