林原美術館「玉堂と文人画の世界」

6月にコンサートをさせて頂く林原美術館にて現在、岡山出身の文人画家である浦上玉堂とそのゆかりの作品からなる素晴らしい展示が行われています。

私は初めて玉堂の作品を鑑賞したのですが、浦上玉堂の水墨画はどきっとするような筆致が用いられて、造形的にも思い切り丸っとしていたり、勢いのある点の描写などの組み合わせが大胆で力強いリズムを感じさせます。
ちょっとびっくりする様な表現に心をつかまれました。

一口に水墨画といっても、作者によってそれぞれ個性がありますが、
水墨画の表現はチェンバロのそれととても似ていると感じることがあります。
チェンバロは音量の変化が多くつく楽器ではありませんし、水墨画は墨という色彩に頼らない方法で表現します。
ですが、濃淡や空間の取り方、タッチの加減でいかようにも奥行きのある、大胆で強い表現も可能です。

昔に円山応挙の作品をみて、その精緻なエレガントさと余白による表現に感動したのですが、玉堂の個性あふれるタッチの多彩さは芳醇と躍動感を感じました。
とっても豊かな世界ですね。

明日までですが、おすすめの展覧会です!
チラシ表裏↓
http://www.hayashibara-museumofart.jp/tenrankai/2015gazou/gyokudou.pdf





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