ぴあの

最近ピアノを聞いたり弾いたりすることが増えてきました。
ヨーロッパでチェンバロばかり弾いていた頃には、ピアノを弾くことに罪の意識さえ持っていましたし、2歳から始めたピアノですが、もう自分は2度と弾くことはないと思っていました。
ヨーロッパのチェンバロ奏者にピアノを弾く人はほぼいませんし、家にも持っていない人がほとんどです。そのくらい住み分けがされているのです。
チェンバロを子供の時から専攻したり、裾野が広く、ある程度は分野が確立されているということも大きいと思いますし、古楽器奏者の理念である、「歴史的な演奏習慣を第一に」という視点から見れば、1900年代になってから今の形になったピアノで一体何ができるの?ということもあります。

ただまたピアノを弾いてみると、バロックで学んだことから、今まで見えてこなかったことがよくわかりブラームスくらいまでは解釈によい影響が多いのです。

ただし弾きすぎると、筋肉がつきすぎ、耳への負担も大きくチェンバロの演奏にさし障るのでギリギリのところを見極めてやめなければいけません。

チェンバロとピアノ。似ているようである面では最も遠い楽器でもあります。
でもどちらも素晴らしいですね。



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