上野さんの祝辞

上野千鶴子さんの祝辞、話題ですね。
私は、単純にいい言葉だと思ったのですが、
「断定的すぎる」とか「上から目線」とか「入学式のお祝いに水をさす」とか
否定的な意見も多いようで、いろんな考えがあるもんだと思います。

これが心に残る人というのは、自分に重なる部分がある人だと思います。

私の場合どの部分が重なるか、

まず性差別の問題。

これは私は日本で学生をしていた時には、圧倒的に女性が多くあまり感じたことはなかったのですが、ヨーロッパに行くと、やはりアジア人はヨーロッパ人より低く、また女性はさらにその中でも下に位置しているというヒエラルキーを感じることは多かったです。
そして日本に帰国すると、女性の演奏家は、容姿についてやたらと言われたり、応援しているのか、芸のあるコンパニオンとしてみなしているのかどちら?と感じさせる人がいたりと、男性では受けない扱いを受けることも多いのです。

頑張っても報われない社会、について。

いろんなケースが考えられますが、言わずもがな、音楽や研究など実益にならない分野の人も多くはそう思っているのではないでしょうか。うんうん。
単になかなか報酬が得られないというだけでなく、「稼げないことは無意味」と断定する人たちに対して、いろいろ言いたいことを我慢するのもストレスではあります。
豊かに報酬が得られる人は、そういう仕組みと環境があるからゆえとも言えると思いますが、いかがでしょうか。

ですが、やはり今迄音楽に没頭してこれたのは、周りが応援してくれたからに他なりません。そのことへの感謝を忘れず、自分のすべきことを見つけていかなければと思います。
生きていくために、既存ではない正解を探してゆくことの大切さも述べておられましたね。そういった意味でも、上野さんの仰ることは心に響きます。







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