コパチンスカヤ&レシェンコリサイタル

1/15のことになりますが、今をときめくバイオリニストコパチンスカヤとピアノのレシェンコのコンサートが横浜のフィリアホールであり、たまたま上京していたので、聞きに行ってきました。

その時の備忘録を。
私は前から二列目の上手側の席で、コパチンスカヤの表情がはっきりと見えて、クルクルと変わるそれは本当にチャーミングでした。

表情と同じく、演奏の表現もダイレクトです。
そのダイレクトさは、古楽にも取り組んでいるというコパチンスカヤらしいアプローチと感じました。
古楽においては、音楽を言葉、物語と捉えて、単語の意味に即して音楽を紡いでいくという傾向があると思っています。
なので非常に「具体的」なのです。
コパチンスカヤが弾いたプログラムはプーランク、バルトークのソナタ第2番、エネスクのソナタ第3番、ラヴェルのツィガーヌなど。バロックは1つもありませんでしたが、どの曲もフィグールを大切に、とても具体性があり、はっきりとコパチンスカヤの意見が現れている。そんな演奏でした。

私はエネスクのソナタにとりわけ感動したのですが、土着の民族的な要素はまさにコパチンスカヤの真髄のようで、リズムも本能的に同化していて、しかもメロディの表現が魅力的で聞いていて本当にドキドキと胸の動悸が感じられる演奏でした。
ピアノのレシェンコも素晴らしかったです。

お客様も大盛り上がりで、本当に来てよかったと思うコンサートでした。
都会はいろいろな素晴らしいコンサートがあっていいですね。


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