イントネーション

イントネーションとは

話し言葉または朗読の際に、音節、語、句、文にアクセントを置くことによって生じ、文の態様(平叙文、疑問文、命令文など)に特有の、統語的にパターン化した音調をいう。
イントネーションは種々の言語的レベル(単文、複合文、テクストの種類など)や話し手の心的態度、会話、言語の種類、方言などによって様々な変異形を示す。
(中略)イントネーション豊かな表現には、平板な生気のない表現に比べて明らかに聞き手を動かす力が含まれている。

「レトリック小辞典」 (同学社、2002年) 12頁より抜粋

レトリックに関する用語集の中で述べられているこのことは、チェンバロの演奏でいうとアーティキュレーションやアクセント、またそれによって生まれるリズムに密接に関わってくるとても興味深い記述だと感じます。

イントネーションで述べられているように、アーティキュレーションも奏者によって様々なバリエーションがあるのは当たり前のことですね。「オーセンティック」にするとみんな同じアーティキュレーションになるというわけではない証拠となる記述でもあると思います。バロック音楽はレトリックに根ざしているところが多いのですから。
みんなが違うしゃべり方でもそれぞれ説得力があるというような、そんな演奏が理想です。

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