すみいろ

林原美術館で現在開催中の書の展示を鑑賞してきました。

桃山時代以降、今でいうスクラップブックのようなかたちで古筆(鎌倉時代以前の書)の冊子や巻子の一部を切り取りコレクションするのが流行ったそうで、そのブック(手鑑=てかがみ、というそう)や大名、天皇の書が展示されていました。
(鑑賞会に参加しての追記:今に残る手鑑は玉石混交なものの、一般に大きなものそして大聖武など奈良時代の断簡から始まるものは格が高いとされるそうです。林原の展示品は研究者も垂涎の逸品だそう。)

昔のやんごとなき方々は小さい頃から書の訓練をしたそうですが、本当に上手だなーと思います。とりわけ藤原定家と冷泉為相の筆と伝えられるものは、字から温かいポエムを感じ、ただ見ているだけでも楽しかったです。と調べたら二人は祖父と孫の関係なのですね!

天皇の書などは字から個性があふれているな、と思いながら見ていたのですが、
その中でとりわけ気に入ったのは「後水尾天皇宸翰年賀消息」です。「女房奉書」といわれる、文をセンテンスごとに紙一面にバラバラと散りばめられたような不思議な書き方がされています。
模様としても斬新なアートの様で、モダンな家に飾ってもとってもクールだろうなと思わせるものでした。

5月15日まで林原美術館で行われています。

林原美術館の入館券はしおりにしたい可愛らしさです。





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