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木曜に迫った、インベンションについての講座のために色々と資料を当たっていて、わかったと思っていた「カンタービレ」のキーワードに再び疑問が湧いてきました。
(バッハはこの曲集の序文で「カンタービレの奏法を身につけてほしい」と言っています。)

バロック時代における「歌」とはとにかく歌詞を大事に、言葉をはっきり喋り感情を伝えるというコンセプトがあります。なのでカンタービレという時には、歌のように、つまり鍵盤上でもはっきり喋る、演説家のようにアピールするということだろうと理解しておりました。

もちろんそういう面もあるでしょうが、バッハが用いた、その時代には珍しい、やたら長いスラーを見ていると、もしかしてバッハの意図する「カンタービレ」は私たちが今一般的にその語を聞いて最初に想像するものにかなり近いのかなという気さえします。

困った。

ただドイツ語の歌というのは、聞いてるとアーティキュレーションの隙間と言葉の入りのアクセントのスピードが、他の言語に比べて少なく感じる様な気がします。なので鍵盤でそれを表現するときには、それを表現するためぼつぼつドライに切らないでと言う意味で長いスラーを使ったのかと思ったり。。いずれにしてもアクセントが無い、ツルツルの奏法のことなどとはまた別だと思いますが・・。昔のことは正解がわからないことが多いですね。。(独り言です)

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